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ワタシの「ある意味」甘い生活=Dolce Vita-in Tokyo-で、興味を持ったこと、考えたこと、ひらめいたこと(!?)つらつら更新中っ!
by madameorange
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sweets maniac:「みて楽しい、食べておいしい」スイーツのサイト
JUN:25年来(!)の友人のBlog
ちょっとずつもうしん:by Viola
Message
悪夢の天ぷら・・・
思えばあれは前回シンガポールへ行ったとき。
友人Sさんの長男の日本食大好き少年F君が
私が日本人だということに非常なる興味を示したようで、
「お母さん、今度いつ天ぷら食べにいけるの?」って
言いだしたんだっけ。
「あら?そんなに天ぷら好きなの?日本では天ぷら家でも作るのよ」
な~んて調子に乗って合いの手を入れた私が悪かった・・・!
Sさんすかさず「Oh! Really?じゃ、来月来た時
うちで天ぷら作って!」
とすごく嬉しそうな顔するし、
F君も期待のこもった瞳で私を見ているわ。
思わず出た言葉は勿論、「Sure!」・・・やっちまったわ。

天ぷらは食べるのは大好きだけど、作るのは大の苦手で、
これまで何度かチャレンジしたものの、お世辞にも
美味しいと思えるような代物を作れた試しがないのにー(涙)
でもさ、基本的には衣つけて揚げるだけだし、
一度練習すればOKよねっ。

で、今月。
出発1週間前になり突如このしなきゃよかった約束を思い出したわ。




ピーコックに駆け込み、普段は使わない天ぷら粉を購入。
天つゆも「大根おろし入り」なんていう便利な物が
売っているなんてもう感激!これも購入。
そうだ、お米も日本のものが美味しいわよね、と、
1kg入りのコンパクトなコシヒカリも籠に投入。
ついでに2人のお子さんが喜びそうなMade In Japanの
お菓子を買ってあげよう!
と、得意分野の買い物は順調に済んだものの、
肝心の練習日がもうない!もういいわ!これだけあればどうにかなるでしょ。

シンガポール到着後、Sさんに約束を果たすぜと
電話をすると、とても嬉しそう。奇しくもF君の大切な試験が
控えているので大好きな天ぷらを食べられるなんて言ったら
喜ぶだろうとのことよ。
くら~(軽いプレッシャーにめまいが)

折角でも大きなスーツケースにして米まで運んだことだし、
ここでひくわけにはいかないわ。
いざ出陣!
天ぷらと言えばやっぱり海老よねー、あれ!?どっちに切込みを入れれば
丸まらないんだっけ!?とネットで直前に調べて(ちなみにお腹でした☆)
行き、あとはテキトーに野菜を購入。
Japanese Nasuなんてのも売ってたわ。
(ローカルの5倍くらいの値段で!)
Sさん宅には偶然彼女のご両親まで
インドネシアからみえていて、もう絶対に失敗は許されないかもー!?
日の丸背負ってる!?私…(涙)

Sさん宅で素晴らしいのは、野菜は大体こんな大きさ
とかって言うとメイドさんが横でそれにならってどんどん
切ってくれるところ。下準備、チョー楽!
お米を何度も洗うところ、海老に切込みを入れるところ、
茄子を塩水につけるところなどなど細かいところ
一つ一つに周りから「なるほど~」という声が上がり、
もう、俄然注目度高いわ!いやーん、ますます緊張!

なんと皆天ぷらが大好きだから、この機会に作り方を覚えて
今後家でも作ろうとしている
らしいわ。
ま・まじで!?私のなんか超インチキだし下手くそだって言っても
皆「単なる謙遜」と思っているみたいでにこやかに
首を振る…きゃー、もう、逃げ出したい!!
ん?確かレンコンは何かにつける気もしたけど、もう知らないっ!

泣きそうになりながら、大人5人、子供2人分という大量の揚げ物開始。
とにかく上手に揚がってねと、祈るような気持ちで
油に天ぷらを次々投げ入れ続け、一体どれほどの
時間が経過したのかしら?
途中「私はこんな遠い空の下一体何をしているのかしら?」と、
虚脱感に襲われたわ。

さて、SさんとCちゃんがF君のお迎えから戻ってきたわ。
もうどうにでもなれ!

覚悟は決めたものの、出来上がりは何というか、
もう、明らかにやばい!
衣がからっとしていないし、ご飯もなぜか硬い!
(私は家で柔らかめに炊いてしまう傾向があるので
ここは一つ!と気合を入れすぎたのか裏目った模様。)
ご飯も満足に炊けない日本人って一体…!?

子供は実に正直なもので、F君「なんでレンコンがさくさくしていないんだ?」
と心の底から不思議&不満そう。(しかも彼無類のレンコン好き)
確かに。なんで?私が聞きたい!!
と、心の中で涙しつつ、全種類をすばやく味見してみると、
うーん、悲しくなるほどにどれもこれも美味しくない…

逆にSさんのお母様が作ってくださったインドネシア/中国
料理はものすごく美味しいわ。
実力の差が歴然どころか、私、穴があったら入りたいって
まさにこういう気分なのねぇーと、こんなところで実感してしまったわよ。

皆あまり批判してはいけないと思ったのでしょう、
心なしか静かにランチは終わったわ。ノーコメントは
まずいと言われるよりもはるかに堪えました、ハイ…(涙)
しかも、「このソースはヴェリーグッド」って、それ、市販のだし…
フォローになってないし…(号泣)

ああ、無理なことは無理と最初に言うべきだったのね。
この中に日本人は私しかいないし、と、強気に出たのが
間違いだったわ。とほほーん

ま、もう二度と私に和食を作れなどという依頼は
こないでしょうからそれはいいとして、それでも暫く
落ち込みそうな天ぷら。
もう、一生作りたくないよォー!
一体全体どうやったらからりと揚がるのかしら?
(袋には誰でも簡単にって書いてあったのに、不思議…)
by madameorange | 2005-10-03 12:55 | シンガポールアレコレ
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