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anegoの原作
"anego" by林真理子を読んだわ。
主役の奈央子が総合商社勤務のOLということで、
「共感できるところ多いよ」と、元同期の女の子が貸してくれたの。
(もう社内では皆が読んだらしいわ。笑)
帯に
「恋愛ホラー」
「最後の一行に至るとき、背筋まで凍りつくような濃密な愛の姿が見えてくる。」
なんてあって、何やら穏やかでないじゃない。
私が想像していた「負け犬系」恋愛小説ではない模様よ。
(ちなみにドラマ見ていないの。連ドラってどうも見れない体質で…)
一体全体何がそんなに怖いのかしら?
で、2日で読んだけれど、
確かに怖い!すごく怖いかもぉ~!
林真理子はいつも女心の本音の部分をぐりぐり描き出すから、
自分に余裕のあるときでないと読むの危険!なんだけど、
このanegoもまさにその「要注意小説」。
未婚の30代女性が何かと話題の昨今デスガ、
未婚に限らず、結婚している人、子供のいる人、
それぞれの立場の女性の細かな心境が
それは見事に描かれていて、さすが真理子。(突然呼び捨て!?)
そもそも映画や小説の主人公に自分を重ねない私ですら
「
あいたたた」な色んな日常の描写(?)が散りばめられてて、
妙齢の女性ならこれは、非常に「痛い」小説ともいえるかもよ!?
突然「とにかく結婚がしたい状態」に陥る、とか、
「運命」とか「プライド」などという、恋愛において
「考えなくてもいいのに考えてしまう」(いや、むしろ考えてはいけない!?)
キーワードが散りばめられているため、
「そうそう、あはは~」と、「あいたた~」が、同時にやってくるの。
でもね、あまり自分を重ねすぎるとエンディングに向かうにつれ
辛すぎるので(ま、無理にもなるけど)「絶対に真似しないで下さい」って感じよ。(笑)
だってだって、最後は帯にあった通り
「本当の愛は背筋も凍りつくほど怖ろしい…」
んですもの。
どこにでもいそうな商社OL奈央子に起こった
様々な出来事は、どこにでもありそうなことばかり。
の、はずが、ほんのすこぉーしずつ少しずつ、何かがずれていき、
そして起こる静かだけれど想像もしていなかった壮絶(言いすぎ?)エンディング。
(詳しくは語らないわよん)
ドラマは少し原作と違うみたいだからどうなるのか
知らないけれど、これは、ちょっと・・・
さむーい風が吹いていくわよ。ドラマ的には…いいのかしらっ!?
誰の
「本当の愛」が怖ろしいのか?
→多分誰しもの
→ということは、私も???!!!
って点が、一番ホラーなのであります~っ
つまり、殆どの女性がこうなるやもしれぬ可能性を
持っていることこそが、恐怖のツボ、なのですわ。ひぇーーー
読んでいない方には意味不明の個人的解釈です。アイムソォリィー☆
飛行機に乗る、などのお時間があり、且つ、
林真理子を読む心の余裕がある方にオススメしたい一冊よん。
あー怖かった。とほほ