私にとって、一般的にシンガポーリアンは日本人ほどお酒を飲まない印象。
例えば、シンガポールで現地の人7割、ガイジン3割くらいで食事に
行ったとき、飲み物を訊かれ迷わず「
Tiger Beer!」と言ったところ、
店員さんが持ってきたトレイには沢山のハーブティー系のドリンクと
ほんのすこぉーしのビール・・・
勿論女性でビールを頼んだのは私だけ…
穴があったら入りたい心境でした、ほんと。
(教訓:「オーダーは周りの人のを聞いてから」)
このグループが割と極端だったのよね、とも思うのだけれど、
他の友達も夕食に行ってもほとんどお酒を飲まないかも。
で、東京に住むシンガポーリアン(ちなみに酒飲み)に訊いてみたところ、
「シンガポールの人は基本的にとっても真面目。
お酒もあんまり飲まないよ。食べることは大好きだけど、
飲むことにはあまり興味ない。」
やっぱりそうなんだわ!
「だからお酒もとっても高い」そうで、これではますます酒離れ(?)が
進むわけね。
と、思っていたら、今日の
新聞にこんな記事が。
"
Youth drinking too much"(酒を飲みすぎる若者)
98年の調査に比べ、04年に行った国民健康調査(4,198人対象)
によると、18~29歳の若者が特に深酒の傾向が強まっていて
いるそうで、最終的には医者の「節度を持って飲む分には
結構」というコメントを載せてはいるものの、大半は
飲酒にまつわるネガティブな話を満載し、この傾向を抑えたいご様子。
酔っ払って自宅に帰り書斎と御手洗を間違えて
粗相をしてしまった26歳のインヴェストメントバンカー氏のあちゃーな話、
飲酒運転で捕まる人の数が4年間で二倍になったこと等々
が書かれていて、「
今回初めて飲酒する人としない人の割合が
逆転した」シンガポールはかなり憂いてます!
特に
女性の飲酒割合が「驚異的に増えている」そうで、
過去一ヶ月以内に「一度に5杯以上」の飲酒をしたことがある
"binge drinker"(度を越した酒飲み?!笑)は
98年に1.2%だったのが昨年は3.7%になっている!!
と、これまた飲みすぎてバーのそばの芝生で
吐いてしまい、草で角膜を傷つけ、目にばい菌が入り
風船のように腫れあがってしまった
悲惨な女性の
話と共に載っていたわ。
非常にごく一部の方の武勇伝のような気もするけれど、
最大手の新聞に真面目に書いてあるのがなんとも真剣&新鮮。
・一週間に4回以上飲みに行く人:98年-
2.6%→04年-
3.2%
・一週間に1~4回飲みに行く人:98年-
5.9%→04年-
7%
・Binge Drinker(一度に5杯以上飲む人):98年-
5.1%→04年-
9.6%
(男性 9%→15.6%、 女性 1.2%→3.7%)
これ、日本でやったらこんな1桁の問題ではないのでは!?
(私の周りは少なくとも…)と思って、ちょっとみてみたら、
やや古い(H.14年)けど、厚生労働省が行った
国民栄養調査の結果で
飲酒習慣のある者(ちょっと定義不明)は、
20代-14.6%、30代-22.4%
(男性 20代・23.8%、30代・42.3%
女性 20代・8.1%、30代・9.4%)
全体的には「男性40~50歳代で6割強。女性では40歳代で最も高率。」
だ、そう。
宗教の問題もあるかもしれないけれど、差は歴然・・・だわね。
(ちなみにシンガポールでは禁酒主義者は49.2%に上るそうよ。)
やっぱり「薄々感じていた」飲酒人口の違いがクリアになって
ちょっとすっきりした今回のシンガポール旅行☆
日本ではすっかりイベントとして定着した感のある
ボージョレーヌーボー解禁も今週だけど、
シンガポールでは騒がれないのでしょうね、きっと・・・。